九州住環境研究会

ハイブリッド・エコ・ハートQ

高性能を保証する部材。

人に優しい住宅には、理由があります。

住宅本来の役割を考えた場合、住宅に求められるものは、その住宅に住むことによっていつまでも健康に生活が出来ること、 そして地震や台風などの自然災害に対して安全が保障されること、更に老後を迎えても補修経費が少なく、 燃料消費が少なくて済むこと。このように物理的にも精神的にも安心して生活できる住宅こそが、 人に優しい住宅といえるのではないでしょうか。そのような住宅を造るためには、 素材や工法など様々な面で細心の注意と選択、研究が重要になってきます。 どんな部分が重要なのか、素材面から考えてみましょう。

断熱ドア

高断熱・高気密の高性能住宅にとって最も重要なのが、ドアや窓等の開口部です。 開閉を繰り返すドアの性能は特に重要な要素です。また、ドアは、断熱気密ということばかりではなく、 防犯面でも重要な働きがあります。また、外部騒音を防ぐ壁の役割もあります。 断熱性・水密性・気密性能など住宅性能にあったドアを選ぶことが大切です。 これらを踏まえ、「ハイブリッド・エコ・ハートQ」では金属製断熱ドアを標準採用しております。 その他、ご要望に応じて他製品についても対応させていただきますが、 必要性能が確保されているものに限らせていただきます。

高級樹脂サッシ

樹脂サッシとは、高性能プラスチック樹脂サッシのことで、高性能住宅の先進地であるドイツで開発されました。 サッシの歴史はガラスの発明と共にあります。窓にガラスがはめ込まれるようになり、その縁が必要となりサッシが造られたのです。 はじめは、絵画の額縁と同じように、外の景色を絵画のように優雅に眺める為のものだったようです。 それを飾り窓といいました。

ガラスが一般に普及し始めると、木製のサッシが使われましたが、ガラス面の結露等のために腐朽したり曲がったりして気密性能があまり高くはありませんでした。 その後、アルミサッシが一般化し、格段に気密性能が向上しました。アルミサッシは、住宅の気密性能の向上には大きな役割を果たしましたが、 木製サッシよりも熱伝導率が高く、すぐに外の温度を内部に伝えてしまったり、内部の温度を外に逃がしてしまう熱橋(熱を伝える橋)になってしまう欠点が問われてきました。

アルミサッシの住宅では、冬になると窓ガラスに結露したり、アルミ部材に結露する現象でご経験のことと思います。 そのために、欧米では木製サッシが見直されて、気密性能の高い木製サッシが考案され、現在も木製サッシが方々で使用されています。 しかしながら木製サッシはメンテナンスを怠ると様々な弊害が現れます。

高級樹脂サッシ

そこで開発されたのが高級樹脂サッシ(プラスチックサッシ)なのです。このプラスチックサッシは、 熱伝導率がアルミの千分の一という断熱性能と、さらに気密性能にも優れ、現在、開発国のドイツでは80%以上の普及率となっております。 我が国では、北海道の新築住宅の90%近くに採用され、夏の日射対策として九州などの温暖地でも普及率が高まっております。

アルミ・樹脂(プラスチック)複合サッシ

樹脂サッシの断熱性能とアルミサッシの軽量性の両方の特徴を生かす物として、アルミと樹脂を複合して使用する複合サッシが開発されています。 外枠側には、アルミを使用し、断熱が必要な内側には樹脂を使用する物で、断熱・気密性能的にもかなり高精度の製品も出てきております。 住宅密集地域などには防火の面からもお奨めできる製品です。

「ハイブリッド・エコ・ハートQ」では、このような高級樹脂サッシやアルミと樹脂プラスチックの複合ペアサッシをケースバイケース採用しています。 なぜならば、防火上問題はありませんが現在の法律では、100%樹脂サッシの場合は、建築地に防火の地域指定がある場合、 耐火認定のある特殊な商品より使用できません。その他、結露の心配が少ないこと、腐らないこと、高い防音性能があること、 メンテナンスが容易なこと、耐久性があること、強いこと、性能に安定性があることなどを考慮し、最も適合したサッシを選択しています。