簡単にいえば、窓を開けて自然の風力を利用して換気を行うことが自然換気です。自然換気には、空気の温度差を利用したり、対流を利用するなどの方法もあります。イギリスなどの排気筒等が温度差換気の一つの例で自然換気の方法として有名です。
現在でもパッシブクーリングという考え方で研究が続けられていますが、自然換気では換気量をコントロールできないという欠点があり、実用的なものはなかなか難しいのが現状です。吸気口としてルーバを設け、反対側上部(他端上部)に排気筒を設けて自然換気を行う方法を第四種換気法と言います。
送風機や排風機を用いて強制的に換気する方法を強制換気、または機械換気と言います。機械換気は換気量の制御を行えるほか、空気濾過機をとりつけて空気を濾過することも可能です。更に熱交換機をとりつけて、換気によって一緒に排出される熱を一部回収することも可能です。この機械換気には3つの方法があります。それは、第1種換気・第2種換気・第3種換気と言われるものです。この基本的なパターンを覚えておかれると換気について理解がしやすくなります。
送風機と排風機を併用する方法で、吸気量と排気量の調整により室内の気圧を外気圧に対して正圧(プラス圧)に、あるいは負圧(マイナス圧)に保つことが出来るなど大きな利点があります。
これを同時給排型換気と言います。
送風機で室内に外気を供給し、排気は排気口から押し出すという自然排気で行います。 この方法では室内がプラス圧となり、出入口のドアを開けても他の部屋から汚染した空気が 入ってこないという利点があります。したがって無菌室や手術室などクリーンルームに採用される 特殊な方法です。
排風機によって強制排気し、給気は適当な位置に設けた吸気口から自然給気する方法で室内空気はマイナス圧になり出入り口のドアを開けた時も室内空気が流出しない特長があります。したがって、トイレや厨房等、臭いが外に流れないようにする換気装置として使用されてきましたが、現在では、計量換気装置として排出量が計算しやすいのとメンテナンスが容易でトラブルが少ないことから、一般住宅の換気装置として最も一般的に使用されるようになっています。「ハイブリッド・エコ・ハートQ」は、標準として第3種換気装置を採用していますが施主のご要望などにより、熱交換換気装置の採用も行っています。