九州住環境研究会

ハイブリッド・エコ・ハートQ

室内の湿気発生原因。

室内の湿気発生要因とその量的なこと
表面結露の防止。

表面結露を防止する方法は、室内の湿度を低くするか、断熱効果を高めるかの方法があります。 つまり、空気を露点温度以下に冷やさないことが重要です。

■建築構造物の内側表面に結露しないための室内の相対湿度(%)
旧Kcal 熱貫流率 K
(kcal/m²h°C)
外気温度(°C)
-10 -7.5 -5 -2.5 0 2.5 5
6 25.104 20 25 29 33 38 43 48
5 25.104 29 32 36 40 45 50 55
4 25.104 37 41 44 48 53 58 62
3 25.104 48 52 55 59 62 66 70
2 25.104 62 65 67 70 73 76 79
1 25.104 79 80 82 83 85 87 89

(出典:空調の技術より)

■洗濯物からの湿気発生量
衣類の種類 発生水分量(g)
長袖Tシャツ
パジャマ
靴下(綿製)
ハンカチ(小)
タオル
ズボン
ワンピース
下着
105
230
30
10
40
145
95
20~50

(出典:松下精工(株)気調システム資料)

洗濯物からの湿気発生量
■部屋の大きさと含み得る湿気量
室温
(°C)
含みうる湿気量(g)
3畳間 4.5畳間 6畳間 8畳間
冬 18
19
20
21
209
222
236
250
312
331
351
372
416
442
469
497
555
589
624
661
夏 22
23
24
25
264
280
296
314
394
418
442
468
526
557
590
624
701
742
786
832

(出典:気積による計算値)

結露の防止で住宅の寿命は格段にのびる。

住宅の寿命は、木部だけであるならば、奈良、京都の歴史的建造物の1000年以上とはいかないまでも、100年から200年の耐久性は十分にあります。しかし、快適に住むためには、断熱材や外壁材など、様々な材料が複合して使用されており、それらの施工方法を一歩間違えると、躯体の耐久性に重大な影響を及ぼす結果にもなってきました。

住宅の寿命は結露で決まる。

住宅の寿命は、結露によって大きく左右されます。結露水が構造材を腐らせ、様々な欠陥を引き起こす元凶だからです。結露を防ぐためには、住宅の施工方法、換気・断熱・気密など、住宅性能を高める技術がなければなりません。そのトータルパフォーマンスによって住宅の寿命が決まるといっても過言ではありません。

日本と欧米の住宅の平均築後経過年数
減失住宅の平均築後経過年数


※最近5年間(アメリカにあっては4年間)に減失した住宅の新築後経過年数を平均した値(下記・資料の各国の統計調査による国土交通省推計値)。新築住宅の平均寿命 (最近新築された住宅があと何年使われるのかの推計値)とは異なります。
※住宅の代替わり周期’はイギリス141年、アメリカ103年、日本30年という日本建築学会の国際的比較のデータがあります。

(資料)日本:住宅・土地統計調査(1998年、2003年)
     アメリカ:American Housing Survey(2001年、2005年)
     イギリス:Housing and Construction Statistics(1996年、2001年)