地震対策としてもっとも重要なことは、タンスなどの家具類を固定して倒れないようにすることです。 また、食器棚などの扉は地震によってすぐに開いてしまわないような扉にすることです。家具類が倒れてきて、 その下敷きになって逃げ遅れるなどの悲劇が起きないような対策が必要です。 食器棚については、ガラスの皿などか飛び出し、凶器になってしまいます。
地震でもっとも恐ろしいのは、倒壊した後の火災です。冬の暖房には、 出来るだけ裸火の物はさけるべきです。結露の面からも、反射式やポット型の石油ストーブや、 ガスストーブは使用しないことをお勧めいたします。
これから住宅建築を考えるのであれば、オール電化住宅をお勧めいたします。燃料コストは、 都市ガスとほぼ同じ位に効率化されています。直接的な火がないので、高齢化対策の安全面からお勧めします。
オール電化までいかなくても、台所のレンジだけでもガスから電気式の電磁調理器にかえる方法も提案いたします。 これだけでも地震の火災対策にはなります。火力も以前とは比較にならないほど良くなっており、 火力を必要とする中華料理も充分楽しめます。燃費も郁市ガスと同じくらいにまで向上しています。
地震対策として忘れてならないのは、避難経路を確保しておくことです。 避難路には物を置かない様に、普段からどのように脱出するか家族で決めておきましょう。
老後の生活は、若い時のように生活費の補充がきかないことを覚悟して、 蓄積してきた物をなるべく減らさない工夫が必要です。老後に維持・補修経費がかかりすぎるような住宅では、 老後を豊かに暮らすことは出来ません。老後を豊かに暮らすためには、 住宅が省エネルギーで快適環境を提供してくれることと、補修経費があまりかからない、 一生涯安心して暮らせるものでなければなりません。そのためにも、住宅の耐久性が重要なのです。
「ハイブリッド・エコ・ハートQ」は、一棟一棟、建築場所の地盤の強度を把握し、適正な地耐力を確保した上で建物を建てています。 軟弱地盤のままでには、どんな丈夫な基礎を施工しても不同沈下を起こしてしまったり、 様々なトラブルの要因となります。まずは、地震に強い安定した地盤の確保が重要です。
基礎内は、耐圧盤一体型基礎構造とし、換気量の高い基礎パッキンを施工して基礎内部の防湿を徹底させています。 基礎地盤も配筋して強度を高めています。シロアリの食害や防腐菌の発生を徹底的に押さえ、耐久性を高めています。
Eウッドとは、エンジニアリングウッドの略称で、構造用集成材又は構造用LVLのことです。 Eウッドは、ドイツで開発された物で、木材の欠点である、そりや狂い、節等を除去し、小さなコア材にして、 完全乾燥させた物をフィンガージョイントさせて引き板を造り、それを重ねて、 接着剤で接着して任意の太さに集成加工して製造されます。Eウッドは、その樹種の持つ性質を最大限に発揮させることが出来ます。
Eウッドには、構造用集成材と化粧張りした内装用の集成材があります。構造用集成材は、 むく材の1.5倍の強度が義務づけられており、JAS(日本農林規格)において厳密に等級が定められています。 化粧張りした内装用の集成材は良質材の柾目の単板を集成材の上に張り付ける物です。 内装用に使用される檜や杉などの単一樹種の良質材が枯渇してきている現在、広く使用されています。 集成材といえば、接着材に含まれるホルマリンが心配されますが、 加熱などによる化学反応で性質が変化しほとんどEウッドからはホルムアルデヒドは検出されず、 JAS(日本農林規格)で無臭合板と同じF1に相当する安全な材料です。
Eウッドは、単に堅くて強ければ良いという物ではなく、無垢材と同じようにその樹種の特長を生かして適材適所で使用されます。 木造住宅が鉄骨構造と大きく異なることは、柔と剛の木材をうまく使い分けて、地震などの揺れを柔軟に受けとめることです。 「ハイブリッド・エコ・ハートQ」の構造体には、伝統の木造技術が生きています。
外壁面を構造用面材で覆う方法は、2×4の面構造と通じるものがあります。 2×4の場合は、「枠組み壁工法」といわれるように、あらかじめ枠組み(パネル)を造り、 構造用面材を張り込んで組み立てていくので、軸組工法と異なり、柱を必要とせずパネルが強度を負担する為、 構造用面材の強度が重要でした。「ハイブリッド・エコ・ハートQ」工法の場合には、いわば従来通りの伝統的な軸組工法に、 さらに2×4の強度を構成する構造用面材を外壁面全体に張り込むので、軸組と2×4の構造上の利点を全部取り入れた工法といえます。 したがって神戸の大震災で実証された2×4の面構造の強さに、軸組構造の強度をプラスした最強の構造と言えるのです。
「ハイブリッド・エコ・ハートQ」仕様では、構造用合板を全面に張り付けることによって力が柱の足元一点に集中することなく分散されるので、 柱と構造用合板の面との力が相乗効果を生み、建物全体として強度を高めております。
一般在来仕様の木ずりの場合には、バラ板の両側面を2本位の釘で止めているだけですから、 柱の引き抜けに対しても効果がないばかりか、横揺れで釘も抜けてしまいますから、 壁の強度を考えるとほとんど効果がないといえます。