2012年7月25日更新
民間ローン金利も過去最低水準になっていますが、固定金利では最も安定し、安心して借り入れができる「住宅金融支援機構」の民間提携ローンである「フラット35Sエコ」は、本年10月までで終了します。市中金融の場合は、金利の上昇に応じて金利の上昇による返済額の増額が必要になりますが、「住宅金融支援機構」の「フラット35」の場合は、現在の低金利で借り入れした場合、35年の返済額が変わらないので、金利変動の心配もなく安心して借入れができます。「フラット35S」は、長期優良住宅などの高性能住宅に対する特典として定められた金利優遇策ですが、従来の耐震性能やバリアフリーなどに優れた住宅を「フラット35Sベーシック」とし、さらにプラスして温熱環境に優れた住宅を「フラット35Sエコ」と区別して5年間0.7%の金利を優遇し、さらに(金利Aプラン)の適用が受けられる場合(松下孝建設の住宅は金利Aプランの適用が受けられます。)は、その後も20年目まで0.3%の金利引き下げが続きます。
「フラット35Sエコ」(金利A)と「フラット35Sベーシック」の比較 | ||
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■元利均等払(ボーナス返済無し)■設定条件:借入金3,000万円 | ||
返済期間 | フラット35Sエコ(金利A) | フラット35Sベーシック |
1~5年目 | 88,082円 1.24% | 93,926円 1.64% |
6~10年目 | 93,136円 1.64% | 93,926円 1.64% |
11~20年目 | 93,136円 1.64% | 97,251円 1.94% |
20~35年目 | 95,169円 1.94% | 97,251円 1.94% |
返済総額 | 約3,918万円 | 約4,045万円 |
※1・金利2012年7月最低金利 ※2・上段・毎月に返済額、下段・適用金利 |
民間住宅ローンの固定期間選択型や全期間固定金利型の金利も史上最低水準になっています。
低金利の民間ローンと比較しても、「フラット35 エコ」の利用は、充分に活用する価値があります。民間ローンの金利は、昨年度は2%、現在は、固定期間選択型の10年固定型の金利が、史上最低でも1.4%ですから、「フラット35Sエコ」(金利A)が利用出来れば、民間ローンよりもかなり有利になります。
一般的な住宅を建てた場合のローン「フラット35」の融資金利は、現在、史上最低金利で2%を切って1.94%です。昨年までは、2.39%でしたから、ローン返済の差額は、「フラット35」だけでも昨年度と比較して35年間では、約295万円もの差になります。(表・2)
■元利均等払(ボーナス返済無し)■設定条件:借入金3,000万円 | |
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2011年 7月 |
金利2.39% 毎月返済:105,487円 35年間の総返済額:約4,430万円 |
2012年 7月 |
金利1.94% 毎月返済:98,457円 35年間の総返済額:約4,135万円 |
この様に「フラット35」で考えた場合も現在の金利が、いかに有利であるかがわかります。松下孝建設がお勧めする「フラット35Sエコ」(金利Aプラン)の場合は、一般住宅の「フラット35」と比較すると217万円の差額が発生します。これが現在の高性能住宅と一般住宅に対する評価の差なのです。確かに高性能住宅にすれば建築費は高くなりますが、その建築費の差を考えても、高性能住宅は長寿命で省エネになる点などを考慮すると一千万円近い差額になるという試算もあります。それは、光熱費の差が大きいからです。高効率エアコンや高効率給湯器など、省エネにつながる機器類の導入で従来のエネルギー消費が半減以上に改善することもわかって参りました。その差と融資を受ける際の金利を考慮すると、この様な大きな差としてシミュレーションの結果が出ます。消費税の増額も決まりつつある現在、低金利で住宅を建てるチャンスはそんなに多くはないと考えられます。今回が最後のチャンスととらえている方もいます。もしも近年中に住宅建築の計画が御座いましたら、是非一度、展示場に足を運んでいただき、まず「ゼロ・エネルギー・ハウス」とは、どんな環境の住宅であるのか是非、体感していただきたいと思います。それから、住宅性能の違いとローン金利について話を聞いて下さい。消費税増税が決まった後の駆け込み需要に巻き込まれてしまったら、じっくりと住宅を吟味する余裕はなくなってしまいます。今こそ、本物の高性能住宅とは、どんな性能で、どんな感じがする住宅なのかをご家族皆様でお確かめ下さい。