九州住環境研究会

No.129 コロナ対策、ZEH+V2H!
九州住環境研究会・鹿児島県会員工務店
松下孝建設の姶良「H2V」展示場では、住宅に求められる最新の未来技術が体感出来ます!
三菱が開発したV2H技術で、ZEHと自動車と住宅が一体化した未来住宅!

2020年6月30日更新

ZEH+家と自動車を繋ぐ「V2H」と循環空調!

太陽光発電で、オール電化の家電を動かしEV(電気自動車)に充電できれば、太陽光発電による自家発電で、生活が完結します。太陽光発電という地球環境を汚すことのない完全なクリーン・エネルギーで実現する未来を切り開いたのが三菱電機が開発した「スマートV2H」パワーコンディショナーです。PHV(プラグインハイブリッド)はEVの様に電気をため込むばかりではなく、エンジンで電気を創り出す機能も持ち、悪天候で太陽光発電が稼働しない時には、動力源と蓄電池の働きをします。太陽光発電+「スマートV2H」+PHV又はEVは、系統電力(電力会社)に頼らなくても生活が可能なシステムを世界で始めて完成させたのです。しかし、「三菱」の「スマートV2H」は蓄電池なども一体化していたために本体の価格も高く、さらに太陽光発電と蓄電池の併用は、W発電システムと見なされるために売電価格も半分に低下するため、普及しませんでした。しかし、昨年「ニチコン」から低価格品が販売され、しかも蓄電池の代わりにEV(電気自動車)の中古バッテリが全く問題なく、使用可能なことからEV中古車と共に太陽光の売電期限が過ぎた住宅を中心に現在、一挙にブレークしています。

格安「V2H」の登場で、一挙にハードルが低下した。

一般家庭の1日の消費電力量は8~10kWh程度といわれてます。EV用のバッテリーは、定置型蓄電池(住宅用)よりも大容量のバッテリーが積まれており、長時間の給電が可能です。
例えば、日産リーフの最初期車(中古車)でも、24kWhのバッテリーで、これに蓄電すると一般家庭の場合、2~3日分の電力を賄え、生活電力や非常時のバックアップ電源になります。中古EVでも100km圏内なら自動車としても充分使えます。売電が終了してもV2Hを購入し、中古EVに蓄電すれば、太陽光発電を有効に使用することが出来ます。現在は、売電の方がまだ有利なようで、太陽光発電を設置する場合は全量を売電にし、深夜電力をEVに蓄電し、日中はEVの電気を家庭で使うなど、様々な節電方法があります。デベロッパーが中心になって、系統(電力会社)を当てにしない地域の電力供給網を築こうという流れもあります。

●太陽光発電は系統に販売し、EVと家庭電力を繋ぐ格安「V2H」

低価格(60万円程度)「V2H」が登場し深夜電力をEVに蓄えて、日中の家電はEVに蓄えた電力を使い、太陽光の電力は全量売電にまわすというシステムです。売電価格が安くなった場合は、太陽光発電で系統から独立することも可能です。

●「日産リーフ」の例(バッテリ62KW)

EVとガソリン車の燃料差?

EVとガソリン車の燃費差は、どの程度でしょうか?
下表は、1,000Kmの走行距離で比較的に燃費の良いガソリン車(12.5km/ℓ)に対し、EV車(9.5kW/kWh)と比較しました。ガソリン車の燃料が10,400円に対しEV車は、1,280円と9,120円もの差があります。EVの燃費の良さは際だっています。このように初期投資はガソリン車よりも大きくなりますが、最初からEVやPHV車を選ばれる方も多くなっているようです。

●ガソリン車とEVの燃費比較

コロナ対策に強い第3種換気と第1種換気の違い?

松下孝建設の姶良2VH住宅展示場が、他社の住宅と最も異なるのは、第3種ダクト式計量換気の採用と給気口に帯電フィルターを採用していることです。さらに、全館、エアコン1台の暖冷房で賄えることと、独自の「循環空調」設備を備えていることです。ほとんどの施工店が「第1種全熱交換換気」を設備し、中には第3種など過去の設備だと言う施工店も多いと聞きますが、高性能住宅の本場、北欧では現在も第3種換気が最も一般的です。
しかも第3種換気は、住宅性能が悪ければ機能しません。なぜならば各居室に最低6カ所も直径10センチの給気口を開けるからです。立派な第1種換気がついてるにもかかわらず、定期的に窓を開ける様に指示されるのは、第1種換気の場合、全館が給気口10㎝からの空気と排気口10㎝のたった20㎝の開口から換気を行うので、フレッシュ空気が不足してしまうのです。第3種換気の場合は、各居室に帯電フィルターから、常に窓を開けているのと同じようにフレッシュ空気が入ってきます。帯電フィルターは普通のフィルターのように空気口を塞ぎません。そのために、気密性能C値=0.5以下が必須の条件になります。
第3種換気が計量換気と呼ばれているのは、信頼の証でもあります。 

全館「循環空調」は、九州住環境研究会・松下孝建設の独自開発工法。

鹿児島市の松下孝建設の「循環空調」システムは、業界に先駆けて開発した独自工法です。どんな高性能住宅を建てても、住宅の上下左右には、温度差が生まれます。暖冷房が行き届かない部分の温度差は、不快なばかりでなく、脳血管疾患や心臓疾患などの成人病や子供たちの風邪などの発症原因になってしまいます。住宅の中に温度差を作らない工法を求め、試行錯誤を重ね、ようやく完成したのが姶良「V2H」展示場です。
空気を全館くまなく循環させると共に、空気清浄器が取り付けられており、空気が循環すればするほど空気質がきれいになります。「循環空調」と「第3種換気」+「空気清浄器」の働きで理想の空気環境を作り上げました。是非、ご家族皆様でご体感ください。